これまでのMIX依頼で、何人かの方に頼まれている人気曲のMIXについて、備忘録的にちょこっと解説しようかな〜と思います。
ラヴィ すりぃ feat. 鏡音レン
とはいえ、御本家さんが必ずしもこう言うMIXをしてるんだぞ!っていう情報ではありませんので、ご了承ください。
あくまでも、「こうなんじゃないかな〜〜、こうすると近くなるんじゃないのかな〜」というaktの予想ですw
この曲でポイントとなるのはやはり何といっても
1サビ後のラップゾーン、2回し目。
手に入れろ 生だして〜
馬鹿だろ お前まじで
この傷倍返しね
恐怖から這いつくばって
の部分のエフェクトです。
ここが肝になって、ラップゾーンをギュッと引き締めてる感。
ラップにあきがこない仕組みになってます。多分。
僕はそう感じてますw
で、この部分、声が何重にもなって聞こえてますよね。
高音でロボっぽい感じの声と、低い悪魔みたいな声と、元のレン君の声が重なってます。
さて、ここのところをどうやってメインボーカルだけで作り出すか?と言うお話し。
流石に歌い手さんに高音と低音の歌、歌ってくださいよ、とはいえないし、
こんな声出せる人は一握りw
ここで使うエフェクトは、Melda Production(メリダプロダクション)のMHarmonizer(ハーモナイザー)を僕は使用しています。
MeldaProductionのものじゃなくてもいいんですけどね。
ハーモナイザーであれば、同じような機能がついてるはず。
これです。
一個一個機能を説明するのは野暮ってもんなので、割愛しますが
左のバー「TwoWords」を使って、高音と低音の声を生成してもらいます。これはこのエフェクトを通すだけで、メインのボーカルに乗っかって再生されるので初心者には向いてる感じ。
右のメインボード上の「Modulation Rate」(モジュレーションレイト)で、エフェクトを再生する速度を決めます。左に行くほど早く、右に行くほど遅くなります。
今回は1/2にしました。
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「SHIFT」の上段二つのつまみで、再生される音のピッチを調整できます。CENTの方はよりこまかい微調整って感じ。
下段二つはかかり方(WIDTH)と、聞こえ方(Sharpness)ですね。
ちょっと語弊があるんですが・・・WIDTHはつまみをあげるとふかーーくひろーく音が広がります。Sharpnessはつまみをあげるとはっきり聞こえてきて、下げるともわーんって感じになります。
あとはFORMANTで原音に近くするのか、原音からかけ離れた感じにするのかを調整します。
LATENCYは・・・まぁどれでもいいけどHIGHの方がめっちゃ聞こえてくる感あるですね。
物によるだろうけど。
DRY/WETでは、原音(元のボーカル)とエフェクトの比率を調整できます。
50で半々。
DRYの方にすると原音が大きくなって、WETの方にするとエフェクトが大きくなります。
OUTPUTはもう、そのまま、音量調整です。
つまみの調整は聞きながらあーでもないこーでもないして決めた感じ。
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ひとまず、このハーモナイザーを「インサート」にぶちこむだけで、ラヴィのラップパート後半の雰囲気にできます。
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もちろん、使い方は他にもあります。
例えば
・3度、5度、7度、9度など上のハーモニーを加えたい
・オクターブ上下の音を加えたい
・声を幾重にも重ねた感じにしたい
・ちょっと変なコーラスエフェクトをかけたい
などなど、使える場面は多岐に渡ります。
僕のMIXでは、現状この子の出番が結構多いですね。
今回は、「ラヴィ」のラップゾーン後半の音の作り方としてこちらを使ってみたよ〜という例をあげてみました。
参考になれば幸いです。
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